航空写真家チャーリィ古庄

飛行機を事務所にしたい!成田で暮らす航空写真家 チャーリィ古庄の野望

パイロット資格を持ち、200社以上の航空会社に搭乗したことでのギネス記録も保持しており、フライトショップと飛行機カフェの経営者でもある航空写真家 チャーリィ古庄の人生は、なにゆえここまで飛行機づくしなのか。
エクストボーイ
チャーリィさんはギネス記録を持ってらっしゃると聞いたのですが、どんな記録なんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
「世界中で1番多くの航空会社に搭乗した人」というギネス世界記録を2014年に156社で認定していただきました。

世界中たくさん航空会社が存在してるじゃないですか?そういう数多くの航空会社に乗ってたということで認定していただいてる感じですね。
エクストボーイ
…現時点では何社搭乗されてるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
細かく数えてはないんですが200社は余裕で超えてますね。実際結構乗ってる人でも、何社乗ったことあるのと聞いたらせいぜい10社いかないくらいで。

ギネス申請の場合グループ会社は1とみなされるので200社に乗るというのもきついっちゃきついですね。
エクストボーイ
(増えてる…。)
チャーリィさんが大きく「飛行機」というものに関わるようになったきっかけは何だったんでしょうか?
チャーリィさん
チャーリィさん
何でしょうね(笑)乗り物については子供の時から好きで車も好きですし、鉄道も昔好きでしたし。飛行機の魅力というか、値段は別として手軽に遠いところまで行けるというのもありますよね。

あと単純にかっこいいなって思って、自分でも飛んでみたいなと思うようになって、お金貯めてアメリカに行って、自分でパイロットの資格を取って、まぁそういう感じですかね?
エクストボーイ
パイロットの資格も持ってるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
はい、持ってます。小型機ですけど、アメリカで4年間飛んでました。日本でも一応飛べるように免許を切り替えてます。毎年アメリカの方で訓練を受けてるんで、いつでも飛べる体制になってます。
エクストボーイ
今もご自身で飛行機を操縦されてるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
そう、先々月ですかね?アメリカの方で訓練してきたんで今も問題なく飛べます。
エクストボーイ
そのパイロットの資格を取られたのっておいくつの時でしたか?
チャーリィさん
チャーリィさん
20歳の時ですね。18歳で高校を出て、2年間働いてお金を貯めてアメリカに行きました。
エクストボーイ
高校を卒業して進学をせずに働きに出たというのは?
チャーリィさん
チャーリィさん
正直うちはちょっと貧しかったんですよね。高校の時アメリカのパイロットスクールの説明会とか行って、資料をもらって親に見せたりしたんですが、お金がないからダメだと。

それでも空を飛んでみたいと思ってたので、高校を出て2年間ひたすら仕事をしてましたね。アメリカに行っても飛びながらバイトしてました。午前語学学校行って、午後飛行訓練を受けてそこからバイトに行くみたいな。それで何とか生活費を工面して、貧乏暮らししてました。
エクストボーイ
凄まじい行動力ですね。いつアメリカから帰国されたんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
24の時ですかね?アメリカ結構楽しかったんですけど、勤めてた会社が潰れたんですよね(苦笑)会社からビザが出てたので、それもダメになって帰国せざるを得なかったという。24の時に日本に帰ってきて、無職です(笑)
エクストボーイ
それはまた壮絶ですね。帰国してからはどうされたんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
日本の第3の航空会社のスカイマークがちょうどその時若い人材を求めていて、私は一応パイロットも空港業務も色々何でもやったことあるんで第1号社員として入りました。

そこから、やはりちゃんとした日本の会社で勤めたことがないんで、たまたまアメリカの航空会社の日本支社から声がかかって、当時結構大手のコンチネンタル航空だったんですが、そこに移って、コンチネンタル航空で29歳の時まで働いてました。
エクストボーイ
ちょっと待ってください…。スカイマークの社員第1号なんですか…?
チャーリィさん
チャーリィさん
そうですそうです。それこそこの前スカイマーク20周年の時に呼ばれて私MCでトークイベントやりましたけど、入った時は本当に私以外ほぼ役員みたいな(笑)。
エクストボーイ
本当に立ち上げの時期だったんですね。コンチネンタル航空ではどのようなお仕事をされてたんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
営業だったり、空港業務だったり色々してましたね。ただコンチネンタルはアメリカの会社なので、会社勤めしながらの副業も自由だったんです。それで子供の頃から続けている航空写真の仕事であったり雑誌の連載を持っていたんですよ。
エクストボーイ
なるほど。副業で写真を撮ったり、連載を持っていたり。
チャーリィさん
チャーリィさん
将来は独立した方が良いなというのはずっと思っていたというのもあって、あまり会社勤めは自分に合わないし(笑)。当時はすでに自分の会社を作ってたので、そしたら911の同時多発テロがあって、アメリカの大手企業だったので人員削減があったんです。

会社都合なので後から会社に戻れるというのもあって、じゃ1回出て独立して、うまく行かなかったらまた戻れば良いという安易な考えでコンチネンタルを辞めました(笑)。
エクストボーイ
なるほど。
チャーリィさん
チャーリィさん
んで辞めてからの話ですが、航空会社って結構みんなあっちこっち移ってたりするんですよね。先輩とか同期とかがそれぞれ違う会社にいて、「ちょっとお前んとこの広報紹介してよ」とか言ってたら、いっぱい仕事が来ちゃったんですよね。

前の会社も円満退社だったので色々仕事をもらってたら結構忙しくなっちゃって、それで現在に至るみたいな感じです。
エクストボーイ
今日もここ成田空港の近くで取材をさせてもらっていますが、今チャーリィさんは成田に住んでいるのはなぜですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
それはまさに私にとってもう1つの転機で、もともと私は東京生まれの東京育ちで、都内に住んでました。ちょうど10年前くらいに成田で家を買って、滑走路のすぐそばで家を買って引っ越してきたんです。

もちろん忙しくなってきたということもあるんですが、もう1点は現場にいた方が撮れるんですよね、より良い写真を。
エクストボーイ
住んでると良い写真が撮れるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
例えば「今日の夕日良いわ」とか思って都内から向かってたら間に合わないじゃないですか?虹とかもそうで、ここだとバッと出れて写真が撮れるというのはやはり大きいですね。

今いろんな航空会社のカレンダーだったり、Facebookとかinstagram用の写真の依頼をいただいてるんですが、頼まれてから行ったらもう遅いので。
エクストボーイ
成田という場所にも意味はあるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
はい。成田のもう1つの大きな魅力として、四季が撮れるんですね。ちょうどこの前ひまわりの上を飛んでる飛行機を撮りましたし。

今の時期(10月)だと、コスモスとかを狙ってます。もうちょっとしたら雪景色も撮れるかもしれないし、春だと桜も撮れますし。やはり現場に自分がいないとこういうものを撮れないんですよね。
エクストボーイ
なるほど。実は今日はチャーリィさんが経営されているフライトショップ兼飛行機カフェでインタビューさせて頂いてるのですが、こう言ったフライトショップとかカフェを始められたのはいつ頃ですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
成田市から依頼を受けてグッズショップを始めたのは2年くらい前ですかね。今取材してもらってるこの場所は成田市が所有する「空の駅さくら館」というところで、年間30万人くらいが訪れる場所なんです。「さくらの山」という成田空港が1番よく見える、滑走路の隣にある公園に位置しているんです。
エクストボーイ
そんなにたくさん。
チャーリィさん
チャーリィさん
そうそう。わざわざ全国各地からもいろんな方が来てくれたり、最近は海外からもちょろちょろお店が話題になってたりとか。乗務員の方々がこの近くに泊まることも多いのでその時に来てくれたりとか。ここに私が海外で買い付けてきた商品を置いたりしてるので結構パイロットとかCAさんもハマってくれてます。
エクストボーイ
カフェはいつ頃から始められたんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
今年の3月ですね。ここら辺あまり飲食店がなくて、私がプロデュースさせてもらってオープンしたという感じです。飛行機型のカフェラテを出したりとか、世界中の航空会社が機内誌を置いてくれたりとか、各航空会社のプロモーションビデオを流したりとかしています。

あと成田のホテルで長年料理長をやってらっしゃった方を招いて料理も出したり、シェフの気まぐれでケーキを作ってくれたりとかもしてます。
エクストボーイ
本当に飛行機尽くしの場所ですね。
チャーリィさん
チャーリィさん
なおかつ機内食も提供しています。よく「機内食風」というのはあるんですけど、うちは実際成田のケータリング会社、機内食の専門工場で作ってるものを提供してもらってるんです。飛行機の座席も用意してるので、飛行機を見ながら飛行機に乗ってる気分になれる場所を目指してます。

不定期ですが飛行機DJといってこの公園から見れる飛行機の離発着の情報を放送で流したり、実際機内でやってるアナウンスを披露してくれたりとか、航空会社と組んでセミナーやったり、CAさんの制服体験もやったりしています。
エクストボーイ
飛行機ファンにとって夢のような場所ですね。チャーリィさんがお店をプロデュースされる上でこだわっていることも教えていただいても良いですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
退役した救命胴衣をトートバックにしたものとか色々なオリジナル商品を置いたり、アメリカのパイロットショップで売られているような看板を用意したりしていますね。本物の飛行機のタイヤとか座席も置いてますし、購入することもできますよ。
エクストボーイ
航空業界でたくさんキャリアを積まれて活躍されているチャーリィさんから見て、飛行機、特に旅客機の魅力というのは何でしょうか?
チャーリィさん
チャーリィさん
たくさんありますが、例えばカラーリングとか。オーストラリアの航空会社とかだと、オーストラリアの国旗をアレンジしたペイントだったりするんですよね。そういったペイントとかをみると旅に出かけたくなるんですよね。色々想像ができて楽しいですね。
エクストボーイ
良いですね。パイロットライセンスをお持ちのチャーリィさんは飛行機を操縦する時の楽しさというのはまた違うと思いますがいかがですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
自分で操縦する時も楽しいんですよ。プロのパイロットの方だと台風の時とかでも飛ばないといけないんですが、私たちは天気の良い時、自分が飛びたいときに飛べるので、それも大きなメリットですね。

この前もアメリカで飛んでたときにちょっと腹減ってたので、一緒に飛んでた人にいくつかご飯が美味しい空港を教えてもらって「よしそこに行こう」と決めて自分で飛んでいってレストランでご飯を食べてまた自分で飛んで帰るみたいな、もう最高ですよ。
エクストボーイ
かっこいいですね。なにか他にもハマってることがありそうですね。
チャーリィさん
チャーリィさん
ちょっとディープですけど、スポッターという趣味があってですね。飛行機の機体番号を追いかけるんです。例えば、日本航空のボーイング767の機種を全部撮りたい、となったら番号見れば一目瞭然で、コンプリートできるわけなんですね。

売られていったら売られていったでまた海外で撮ったり、「あ、これ昔乗ったことのあるやつだ」とか、そういうのも楽しくてずっとやってますね。実際私もそれで本を出してそこそこ売れてるんで日本でも興味を持ってる人は増えてきてると思います(笑)
エクストボーイ
コレクション要素が入ってて楽しそうですね。
チャーリィさん
チャーリィさん
もう完全にコレクションなんですよ。コンプリートできるわけだし、やっぱりレアなやつがいるわけですよね。同じ飛行機でも機内の仕様が違ったり、限定された路線しか飛ばない飛行機だったり、夜の便ばっかり飛んでる飛行機だったり。
エクストボーイ
なるほど。ちょっとこれはやってみたいですね。飛行機をかなり高い頻度で乗られていると思うんですけど、旅先とかでもかなりお写真を撮られているんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
というかここ20年、自分が行く旅でも空港以外行ってないんです。自費でどっか行く時でも、完全に取材撮影でしか行かないんです。旅行先着いたら空港のホテルに泊まって、天気が悪かったら「観光でもするか」くらいのテンションですよね。
エクストボーイ
「天気が悪かったら観光」って。普通の人だと一刻も早く空港から出て市内に行って観光するとかそういう感じだと思うんですが、真逆ですね。
チャーリィさん
チャーリィさん
もう荷物を空港ホテルに預けて、レンタカーを借りて空港をぐるぐるぐるぐるまわるんですよ。空港の周りにただいるだけです(笑)。
エクストボーイ
マニアックですね…。周りの方々から何か言われませんか?
チャーリィさん
チャーリィさん
「行動力がある」と結構言われたりしますね。あとは「日本人らしくない」とかですかね?(笑)。
エクストボーイ
確かに。私たちからしたらチャーリィさんは飛行機を極めている方だと思うのですが、チャーリィさんはこれからの自身の活動の目標とかあるんですか?
チャーリィさん
チャーリィさん
うーん、まだまだやりたいこといっぱいありますけどね。例えばアメリカとかヨーロッパの空港を巡りながら旅をしたいですし、あとなんか飛行機買ってその機体を事務所にしたいとか思ってます。

バカなことを考えてますね(笑)そういう夢が実現できたら良いなと思ってますね。
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チャーリィ古庄
航空写真家
東京都出身。自身も小型機のパイロット資格を持つ航空写真家・航空ジャーナリスト。スカイマーク創業期の社員第1号。コンチネンタル航空でのキャリアを経て、航空写真家として独立。2014年に「世界でもっとも多くの航空会社に乗った人」としてギネス世界記録に認定を受ける。飛行機関係で多くの著作を持ち、現在は成田市で飛行機カフェ・フライトショップの経営も行う。
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