出張ほぐれおにぎりケータリング橋本 英治

お米好きの二人が始めたおにぎり屋さんが、「お米のエンターテインメント」になるまで

こんにちは、エクストボーイです。

みなさん、おいしいご飯食べてますか?

僕は仕事が忙しかったりすると、特に味わいもせず漫然と食べちゃうんですが、みなさんはそんなことありませんかね…??

そんな雑な食生活の内にお話を伺ったのは『ごはんとおとも』の橋本英治さんです。彼の仕事は、最高のお米と海苔と塩で作る、ほぐれるほどふわっふわのおにぎり屋さん。

取り憑かれたようにお米が好きな彼の、お米と仕事に対する思いを伺いました。

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エクストボーイ
おにぎり屋さんなんですか?
橋本さん
橋本さん
おにぎり屋さんですね。『ごはんとおとも』として、出張おにぎりケータリングやイベントの企画運営、商品開発、ECサイトの運営をしています。
エクストボーイ
社会人の最初からおにぎり屋さんなんですか?
橋本さん
橋本さん
もともとは人材系の会社で働いていました。でも、何か自分でやりたいなって思って、当てもないまま辞めちゃって。

そこから何をしようかなって思った時に、僕、昔から人がやっていないことで人を楽しませるのが好きで。自分が好きで、かつ人がやっていないことって考えて、行き着いたのがお米だったんです。
エクストボーイ
「ごはんとおとも」はお二人でやられているプロジェクトなんですよね。
橋本さん
橋本さん
はい、詫摩友彦とやっています。大学時代の同級生なんですけど、詫摩も同じ九州出身で美味しいお米食べて育ってて。東京出てきてからはお互い一人暮らしで、普段の食事は近所のスーパーで買ってたんですけど、九州で食べてたお米との味のギャップを感じていました。

それで、僕たちならそんなこだわりのあるお米で人を楽しませられるんじゃないかって話になりました。で、お米と言ったらやっぱりふわっふわのおにぎりだ!って。
エクストボーイ
ふわっふわがポイントなんですね。
橋本さん
橋本さん
はい、ギュっと握ったおにぎりは美味しくないなって。ふわっふわのおにぎりは、握りたてじゃないと実現できないので、目の前で握るイベントを考えました。また、パフォーマンスとしても面白くて、楽しんでもらえるかなって。それで、口の中で米がほぐれるくらいふわっふわのおにぎり、“ほぐれおにぎり”としてやっています。

「ごはんとおとも」のお二人(左:詫摩さん、右:橋本さん)

エクストボーイ
つまり、ごはんでごはん食べてるってことですもんね…。
橋本さん
橋本さん
いや〜やっとですね。暗黒時代もありましたよ。全然お金ないときの方が長かったと思います。歌舞伎町で荷物配ったりしてましたから。それでも今やっていることを叶えたくて再就職とかはせず。それで恋人と別れましたし(笑)。

さすがにモチベーション下がったりすることもあるんですけど、詫摩と銭湯行って気合い入れたりして誤魔化してましたね(笑)。1人では続けられなかったかもしれない。
エクストボーイ
イベントはどうやって開催し始めたんですか?
橋本さん
橋本さん
最初は、当時のバイト先のvivo daily standというバルのオーナーが、「無料で使っていいから実験しなよ。それも1日だけじゃなくて2日間やるんだ。」

と、ノウハウを知らなかった自分たちに、リスクなく場と機会を作ってくださったのがきっかけです。本当に有り難かったですね。
エクストボーイ
素敵な社長さんだ…。
橋本さん
橋本さん
それで段々と盛り上がってきたので、より良い食材を探して農家さんにも会いに行き始めたんですが、どうやら農家さんも困っていると。

僕らの活動が、結果的に農家さんを少しでも救うことができるのであれば、続けていく意義があるなと改めて感じましたね。
エクストボーイ
農家さんってどういうことに困ってるんですか?
橋本さん
橋本さん
昔まではJAに卸してたんですけど、それが後に自由化されたので、自分で販路を作って直接売りたいっていう願望があるんですよ。

ただ、やっぱりお米って視覚的な差が少ないし、売る時点では味覚的な差を伝えることが難しいんですよね。だから、すごく売るのが難しいんです。
エクストボーイ
本当は農家さんごとにお米もそれぞれ違うんですね。
橋本さん
橋本さん
そうですね。衝撃的すぎて契約させてもらったんですけど、岐阜県の飛騨で作ってるお米で『銀の朏(みかづき)』っていうのがあって。

贈答用にも喜ばれているものなんですけど。
エクストボーイ
贈答用のお米。
橋本さん
橋本さん
品評会で何度も日本一になっているのも凄いんですけど、そのお米の粒はコシヒカリの1.5倍くらいの大きさがあって。素人が見ても分かるくらい大きいんです。その粒にツヤと甘みがあるので、舌触りが半端じゃなくて。

僕は官能的な舌触りと呼んでいます(笑)。それが本当に美味しかったので、直接会いに行って、契約させてもらいました。
エクストボーイ
そんなに違うんだ…。
橋本さん
橋本さん
大きさも分かりやすいということで、一度、農水省の中でイベントをさせていただいたことがあったんですよ。

農水省の方々に目隠ししてスーパーで買ってきた普通のお米と銀の朏を食べ比べてもらったりして。でも意外と分からないんですよね(笑)。
エクストボーイ
目隠しもしてますしね(笑)。
橋本さん
橋本さん
なかなか難しいですね。お米だけで食べ比べるっていうのは。

優しく握ってふわっふわに仕上げる

エクストボーイ
そういう美味しいお米っていうのはどうアンテナを張ってるんですか?新しいのも結構な頻度で出てきそうですよね。
橋本さん
橋本さん
出てきますね。昔は農家さんとのつながりがゼロだったのでウェブで調べて、気になるお米を取り寄せて、美味しかったら車で直接会いに行ったりしてました。
エクストボーイ
いきなり行って会ってくれるんですね。
橋本さん
橋本さん
会ってくれましたね。もしかしたら、若い人が来るのを喜んでいただいていたからかもしれません。
ただ、いきなり名刺を渡すと仕事として見られてしまいそうで、僕たちは人と人として繋がりたかったので、日本酒を持って会いに行ってました(笑)。

そういう風に農家さんとの繋がりを作っていって、そのうち別の農家さんを紹介していただく機会も増えました。
エクストボーイ
新しいものも次々出てくると思うんですが、新しい品種にも注目されるんですか?
橋本さん
橋本さん
最近注目されているもので、新潟の『新之助(しんのすけ)』っていう、コシヒカリに代わる新ブランドが作られてますね。

これも粒が大きめでモチっとしていて、現代人の舌に合うお米として開発されているみたいです。
エクストボーイ
お米の世界も日進月歩ですね…。
 ちなみに、「やりすぎだなぁ…」なんて思うところもあるんですか?
橋本さん
橋本さん
あぁ、あるかもしれないですね…。時々お米の商品等がビジネスライクな印象を受けます。マーケティングで売ってるというか。

別の業界で見たことあるやり方をお米にスライドさせているから、「こんな感じか〜」って残念に思ってしまう事もあります。
エクストボーイ
見せ方勝負のようになってしまっているんですね。
橋本さん
橋本さん
本当に美味しいもの、テンションが上がるものを作っていないから、新商品とか出しても、結局一般に浸透しない。業界だけ、内輪だけで盛り上がっているところがあって。

でも、おそらくそれを企画している人たちも必死なんだと思います。それだけ、お米はどうアプローチするかは難しいと思います。
エクストボーイ
生産者の思いから作り始めてほしいと。
橋本さん
橋本さん
というより、僕たちも含め、「ワクワクする」を出発点にして作りたいですね。そうやってできたお米にマーケティングが乗っかれば爆発すると思うんですけど。

新しい品種を作るにしても、「ブランド米を作ろう」ってところから始まってると思うんです。けど、ブランド米ってそういうことじゃないよなと思って。
エクストボーイ
本来ならば結果としてブランド米になるんですもんね。
橋本さん
橋本さん
そうなんですよ。現状だと、デザインとか名前とかでブランド化してるように見えちゃうんですよね。

いきなりキャッチーな「〇〇」という名前のお米が出てきても、一般の消費者は別の世界で盛り上がっていることだと思って関心を示さないと思います。もったいないと思って。
エクストボーイ
うーん、たしかに名前や見た目では判断できないですね…。
橋本さん
橋本さん
だから僕たちは、「気づいたらお米を楽しんでいる」という場を作れたらいいなと思っています。その中で、お米を極めたくなった人は極めたらいいし、やっぱりパン好きの人はパン好きでいいと思うし。

そういう自由で楽しめるオープンなお米の場があることで、実はお米に興味をもつ人が増えるんじゃないかと思っています。そのためには、僕たち自身がもっと「お米を知って」、「お米で遊ぶ」ことが大事だなと思っています。
エクストボーイ
ちょっと気になるんですけど、お米の美味しさを味わうためには海苔は邪道ですか?
橋本さん
橋本さん
いやいや、邪道どころか。うちのおにぎりには、いま僕が考える最強の海苔を使ってます。
エクストボーイ
最強の海苔。また美味しそうな響き。
橋本さん
橋本さん
佐賀の「島内啓次の海苔」を使ってるんですが、これがめちゃくちゃ美味いんですよ。美味しい海苔を探して食べ比べている時、伯母に相談したら「あぁ、海苔なら島内のおじちゃんだね」って即答されて。

それで連絡とってお会いして、食べさせてもらったらもう抜群で。おにぎりに使うには贅沢すぎるいい海苔なんです。お米に触れた瞬間から溶け始めますよ。でも僕たちは握りたてをその場で食べるスタイルなので、相性がいいんです。

最強の海苔で巻いたおにぎり(本当に美味しかった)

エクストボーイ
知る人ぞ知る美味い海苔…。
橋本さん
橋本さん
おにぎりって、お米と海苔と塩、あとは握り方っていうシンプルな構成だから、どれも妥協できないなと思って。海苔は築地の人に勧められたものとか、佐賀、秋田、静岡とかのあらゆるものを試したんですけど、島内のおっちゃんの海苔には敵わなかったんです。香りとコクと歯切れ全て。
エクストボーイ
へえぇ…。その味の違いがわかる橋本さんもいい「舌」を持ってるってことですよね。
 どんな美味しいもの食べて育ったんですか?
橋本さん
橋本さん
どんな美味しいもの…特別何ってわけではないんですけど、ノリコの飯が美味くてですね!
エクストボーイ
…ノリコ?
橋本さん
橋本さん
あ、元ヤンのおかんです。母の料理が美味しくて。 東京出てきて自分で料理したら、痛感しましたね。あんなの作れないって。本人には別に言わないんですけど。
エクストボーイ
言わないんですか。じゃあ書いておきますね。
橋本さん
橋本さん
ありがとうございます(笑)。

美味しいもの食べて育ったんだなって思ってます。新米とかは食べてすぐに分かってました!
エクストボーイ
昔から味にうるさい子供だったんですね(笑)。
橋本さん
橋本さん
そうですね(笑)。味に敏感な子供だったとは思います。記憶にない頃から美味しいかどうかははっきり区別していたと思います。

兄から聞いた話なんですけど、僕、急に夜中に起きて「お米が1番だー!」って叫んで寝たってことがあるらしいです(笑)。
エクストボーイ
お米に取り憑かれてますね。
橋本さん
橋本さん
そうかもしれないですね(笑)。この仕事やり始めて、「寝言で言ってたくらいお米好きだもんね」って言われました。

お米に取り憑かれていた橋本少年

エクストボーイ
出張おにぎりケータリングしてて嬉しかったことはありますか?
橋本さん
橋本さん
あ、あります!撮影現場でのケータリングのご依頼をよくいただくのですが、テレビで見ている方々が、目の前で自分の握ったおにぎりを食べてくださった時は嬉しかったですねー!
エクストボーイ
ミーハーですね(笑)。
橋本さん
橋本さん
そうですね、道で芸能人が歩いていたらすぐに気づくタイプです(笑)。もちろん他にもありますよ!今インターンの学生やイベントお手伝いの方は若い方が多くて。ストリート系の人やダンサーの人など、お米に無縁のような人たちがおにぎりを握るんです。これ、めっちゃよくないですか(笑)。

お米離れって言われますけど、「食べる」だけじゃなくて「握って」いますからね。これは、僕たちだからこそできている事かなと思います。
エクストボーイ
(そういう答え求めてました)握る人が増えて、今後も盛り上がっていきそうですね。
橋本さん
橋本さん
そうですね。インターンの方も最近上手になってきたので、嬉しいですね!

「出張ほぐれおにぎりスタンド」の様子

エクストボーイ
これからやっていきたいことってありますか?
橋本さん
橋本さん
海外に行きたいです!最近では海外の方にも「日本ならではの食体験」って言ってくれて、好評なんですよ。日本に来れない人たちに向けて、僕たちから行く事で体験してもらいたい。

あと、そうやってごはんとおとも自体が知られる事で、農家さんを知ってもらえる機会もつくりたいなと思っています。
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橋本 英治
出張ほぐれおにぎりケータリング
お米で人を楽しませるフードエンターテインメントを提供。全国に出張し、その場でふわっふわのおにぎりを握る「出張ほぐれおにぎりスタンド」ケータリングで出張先の場を賑わす。全国の厳選した契約農家のお米だけを使用。過去に提供した人数は20,000人以上で農林水産省でも実績あり。
橋本 英治さんが出演している動画
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