陶芸作家/ライターユキガオ

「好きなことだから頑張れる」マルチな脱サラ陶芸作家は「好き」で生きる人を応援する

自身の生き方を陶芸などのものづくりやライターの仕事を通じて発信し続けるユキガオさん。

陶芸作品はもちろん、その生き方に共感する方々も多い彼女ですが、もともとは9年間企業勤めで、ある種の安定した生活を送っていたそうです。わざわざその安定を抜け出し、「好きなことをして生きていく」ことを決めた背景を伺ってきました。
イチノミヤ
イチノミヤ
ユキガオさんは陶芸作家で、ライターもされているんですよね。
ユキガオさん
ユキガオさん
はい。オリジナルの陶器を販売したり、メディアで記事を書いたりしています。他には最近、陶器のアクセサリーも作って販売しています。陶器の器もアクセサリーも、ネットショップでの販売がメインです。

イベントやワークショップを開催したり、セミナーや勉強会に登壇して話したりもしてますね。
イチノミヤ
イチノミヤ
そのあたりも後でしっかり伺いたいんですけども、まず陶芸のお話から聞かせてください!

いきなりですけど、最近はどんなものを作ってるんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
例えばこれ。

ぐいぐい呑み

ユキガオさん
ユキガオさん
私日本酒が好きで結構飲むんですよ。でもこれは、ぐい飲みにしては大きくて。
イチノミヤ
イチノミヤ
そうですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
だから、「ぐいぐい呑み」っていう名前を友人がつけてくれて、その名前で売ってるんです(笑)。
イチノミヤ
イチノミヤ
面白いですねぇ~。完全に一点ものなんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
同じ商品を作ることもありますよ。ハンドメイドなので全部完璧に一緒ってことはないですけど、同じ寸法で、同じ形で作れるようなやり方はしています。

ユキガオさん作のカップ。

イチノミヤ
イチノミヤ
僕たちは「好きで生きる人」の話を聞いて回っているのですが、ユキガオさんは脱サラして陶芸作家になったんですよね?
ユキガオさん
ユキガオさん
そうですね。
イチノミヤ
イチノミヤ
陶芸は昔からやっていたんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
いえ、実は陶芸に触れたのは会社を辞める少し前に体験したのが初めてだったんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
そうだったんですか。それまでに、ものづくりの経験というのはあったんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
経験と言えるかはわからないですけど、子供の頃から自分で何かを作るのは好きでした。

会社員時代に勤めていたのも製造業だったので、これも、ものづくりといえばものづくりですね。
イチノミヤ
イチノミヤ
それでも辞めたのには何か理由が?
ユキガオさん
ユキガオさん
大きい会社だったので、当然仕事が細分化されていたんです。なので「ものづくり」という意味では、肝になる部分は現場の職人さんだったり外注している業者さんのお仕事が主なんです。

だから自分で作っている感覚があまりなかったんですよね。
イチノミヤ
イチノミヤ
なるほど、大きい会社の難しいところですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
その時はやっぱり、自分の手で作れないフラストレーションがあったと思います。
イチノミヤ
イチノミヤ
会社を辞めるというのは、ユキガオさんにとっては重い決断でしたか?
ユキガオさん
ユキガオさん
そうですね。私自身もともと、人生の敷かれたレールの上を走るタイプだったんです。

だから、よくある悩みだとは思うんですけど、私も会社に勤めているときは「会社を辞めてしまったら何もできない…」という危機感も持っていました。
イチノミヤ
イチノミヤ
そうだったんですか。同じような悩みを持っている方は多いと思うんですけど、ユキガオさんが脱サラしたときの決め手になったことはなんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
当時勤めていたのは自動車関係の会社だったんですけど、周りの同僚たちが嬉しそうに車の外観やモーターについてのことを語っている一方で、私は「車は乗れればいいや」くらいに考えていたので、正直そこまで自分の仕事にのめり込めてるわけじゃなかったんですよね。
イチノミヤ
イチノミヤ
それは結構温度差がありますね。
ユキガオさん
ユキガオさん
だから仕事の中でも、どうしてもあとひと踏ん張りのところで頑張れない、ということがあったと思うんです。

それで、「自分が好きなもの・好きなことに対してなら頑張れるんだろうな、でも自分にはそういうものはないな」と思いながらずっと過ごしていたんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
自分が頑張れることを探していたんですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
だから今みたいに会社を辞めて好きなことだけをして暮らしているのなんて、数年前の自分では想像できなかったと思います。
イチノミヤ
イチノミヤ
そういった中で、陶芸に目覚めるきっかけは何だったんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
会社員時代、当時は愛知県に住んでいたんですけど、愛知には瀬戸とか常滑といった焼き物の産地が多くあるんです。それである機会に陶芸体験をしたんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
おぉ~ついに。
ユキガオさん
ユキガオさん
でも体験程度だったので、そこから仕事にしようとか、ここに人生賭けてみようとか、そのときは思ってなかったです。
イチノミヤ
イチノミヤ
最初の印象は結構あっさりだったんですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
ただしばらくしてから焼きあがったものを見た時に、「うわ、私が泥んこで作ったものが器になった!」と思ってすごい感動したんです。

そこで私は「ものづくりがしたいんだ」とか「ものづくり楽しいな」っていうのを思い出させてもらったんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
陶芸を通してものづくりに目覚めたんですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
そうですね、それで陶芸に一気にハマりました。そこからは早かったですね。
イチノミヤ
イチノミヤ
ユキガオさんは、クリエイターとしての活動をしながら、「好きなことで生きる」というメッセージを強く発信されてるじゃないですか。
ユキガオさん
ユキガオさん
はい。
イチノミヤ
イチノミヤ
そういった発信はどんな思いから生み出されているんですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
私自身が「自分の好きなことを頑張りたい、そうやって生きていきたい」という思いから始まっていて今があると思っているんです。
なのでその思いや経験が、誰かを励ますきっかけになったり、自分の好きなことでのびのび生きる人が増えるきっかけになったらいいなっていうのはありますね。

でも、こうして発信を続けるのは、自分自身をレベルアップさせ続けるためでもあるんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
自分自身をレベルアップ、ですか?
ユキガオさん
ユキガオさん
ブログとかツイッターを始めた頃って、会社辞めたばっかりで陶芸スキルもゼロの状態だったわけです。

そこから自分自身がレベルアップする中で経験してきたことを記録・発信して、自分が自分の生き方に自信を持てるようになることが、次のレベルアップにつながると思っているんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
ユキガオさんの活動を一言で表すとなんでしょうか?陶芸作家というよりももっと幅広い活動をされている気がします。
ユキガオさん
ユキガオさん
「制作活動」、ですかね。
イチノミヤ
イチノミヤ
制作活動。
ユキガオさん
ユキガオさん
ものを作っていること自体は陶芸やってる限りはまず変わらないことですし、文章書くことも好きでライターのお仕事とかもしています。
何かをゼロから生み出すことが好きなので、ツイッターでよく見る言葉を使えばクリエイターとか、そういう言い方になるんだと思います。

だから、陶芸一本で純粋に器を作り続けている方とか、オブジェを制作されている方とは少し違うと思います。でも、それでいいと思って、いろんなことをやっています。
イチノミヤ
イチノミヤ
ご自身のブログの中でも、ご自身の活動を書かれているものもあれば、考え方の部分を書かれている記事もありますよね。
ユキガオさん
ユキガオさん
私のブログはネット検索から読んでもらうことが多いのですが、陶芸関係で見つけてくださった方、仕事で悩んで、脱サラとかを考えていて見つけてくださった方、あと中には、私が今住んでいる京都に住みたいと思っている方もいらっしゃいます。

LINE@もやっているのですが、そこでは結構マインドや考え方について聞かれることが多いです。
イチノミヤ
イチノミヤ
そういった活動も含めて、好きなこととしてやっているんですね。
ユキガオさん
ユキガオさん
陶芸もやってるしライターもやってるし、何やってる人なのって思われることが多いんですよ(笑)。「どっちかにしろ」と思われるかもしれないんですけど、自分の好きなことにはアンテナを張っちゃうし、陶芸でも文章でも、それで誰かが心を動かされたり、興味を持ってくれたら嬉しいので、やっぱりどっちもやっていきたいなって思いますね。

そんな生き方をみんなに発信することで、「好きなことやっていいんだ」「自分の幸せを追い求めていいんだ」って考える人が増えたり、「生き方変わりました」って人が少しでも増えたらいいなと思います。

今回お邪魔した、京都のクリエイターが集うSenbon Lab.の松田沙希さん(@sakiiiiim)と。

Senbon Lab.(京都市上京区千本通一条上る泰童片原町663-10)

取材:イチノミヤ(@nomiyaDX

文:のみち(@_nomichi_

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ユキガオ
陶芸作家/ライター
長崎県出身。会社員として9年勤めたところで「好きなことして生きていこう」と決意し、経験ゼロで陶芸を始め、フリーランスの陶芸作家に。ライターとしても活動し、自身のブログでも積極的に発信中。陶芸作品にはもちろん、生き方や考え方に共感するファンも多い。