芸人であり、ダジャレの大会で2度日本チャンピオンになった経歴もある桜花さん。2年前から「山登り大好き芸人」として登山の魅力を精力的に伝えている桜花さんに山の魅力について聞きました。

イマムラ
登山芸人っていうテーマはいつ頃から出てきたんですか?

桜花さん
2011年くらいから本格的に登り始めて、ブログとかには書いていたんですけど。いつか仕事に繋げられたらいいなと思ってブログとかに書いてました。
趣味がだんだん仕事になってきて、山登り芸人になったのは2年目くらいです。
趣味がだんだん仕事になってきて、山登り芸人になったのは2年目くらいです。

イマムラ
山登りに出会うきっかけはなんだったんですか?

桜花さん
友人と富士山に登ったんですけど、日本にこんなところあるんだと思って。
こんなところがあるのに、私は知らなかったんだ、もっと知りたい、と思ったのがきっかけですね。
こんなところがあるのに、私は知らなかったんだ、もっと知りたい、と思ったのがきっかけですね。


イマムラ
それから本格的に登るようになっていったんですか?

桜花さん
そうですね。いろんな友達に声をかけたりしながら、山に登っていました。

イマムラ
山登り大好き芸人って名乗るようになったのが2年前ということでしたけど、そのときの決断というのはどういうものだったんですか?

桜花さん
そうですねぇ。芸人として何か特徴があったらいいな、というのはずっとあったんです。
山登りが好きだって知ってもらうためには「山登り大好き芸人」っていう風に名乗るようになりました。頑張りマウンテン!って感じですね!
山登りが好きだって知ってもらうためには「山登り大好き芸人」っていう風に名乗るようになりました。頑張りマウンテン!って感じですね!

イマムラ
頑張りマウンテン!(笑) 。
Twitterを拝見していると「マウンテン」がよく登場しますけど、それはどこから生まれたんですか?
Twitterを拝見していると「マウンテン」がよく登場しますけど、それはどこから生まれたんですか?

桜花さん
なんか、山を登ったときに「いただきマウンテン!」とか「いってきマウンテン!」とかすごい山っぽいじゃないですか。

イマムラ
山っぽいですね。

桜花さん
だから山で人とすれ違ったときにも、「おはようございマウンテン!」とか言うと、「あっ、マウンテン!」って返してくれるので!

「マウンテン!」

イマムラ
ホントですか?(笑)

桜花さん
ホントですホントです(笑)。
おじいちゃんとか一瞬ビックリするんですけど、笑って返してくれたりしますよ。
おじいちゃんとか一瞬ビックリするんですけど、笑って返してくれたりしますよ。

イマムラ
それはいいですねぇ。確かに人って山を登っているときっておおらかになるかもしれない。

桜花さん
そうなんですよ。挨拶交わしたりするのは、清々しいですよねぇ~。

イマムラ
なるほどぉ。じゃあちょうど話にも出てきたので、山の魅力みたいなものをお聞きしたいんですけど。なんで山登り好きなんですか?

桜花さん
やっぱり、山の魅力が「山盛り」だからじゃないですか?(ドヤ

イマムラ
ぶっこんできますね~(笑)。

桜花さん
いつもテンションはチョモランマ級です!

イマムラ
チョモランマ級のときはどんなこと考えてるんですか?

桜花さん
基本ウキウキしてますね!体を動かしていると気持ちもスッキリするし、あとはちょっと悩みがあったとしても、山を登っているときはもう忘れているんですよ。植物を見ていると「かわいい」とか思いますし。緑のパワーつかみ取り!って感じです。

イマムラ
いいですね~。どんどん出てきますね~。

桜花さん
ありがとうございマウンテン!

イマムラ
自然と都会のギャップみたいなところがあると思うんですけど、都会には疲れを感じますか?

桜花さん
都会も都会で楽しいと思いますよ。自然も季節の変化を感じられるのでそれも楽しいですよね。

イマムラ
自然の移り変わりを感じられるのも山の魅力ということですか?

桜花さん
そうですね。山の魅力は、やまない、です!


イマムラ
日本百名山 を登りたいっていろいろなところで発信されているじゃないですか。

桜花さん
登りたいです!

イマムラ
桜花さんにとって山を登る理由って何なんですかね?
よく「そこに山があるから」とかいいますけど、踏破するとか登り切るってところの達成感がモチベーションになっているってことなんですか?
よく「そこに山があるから」とかいいますけど、踏破するとか登り切るってところの達成感がモチベーションになっているってことなんですか?

桜花さん
それもありますし、いろんな山に会うと新しい気持ちだったり、新しい山に出会えたっていう嬉しい気持ちがあるんですよね。

イマムラ
山に出会う。

桜花さん
人と同じで山にもそれぞれ特徴があるんですよね。
この山にはこういう表情があるんだとか、この山にはこういう魅力があるんだってことを知れると、すごく新しいものを知った気持ちになるんですよね。
この山にはこういう表情があるんだとか、この山にはこういう魅力があるんだってことを知れると、すごく新しいものを知った気持ちになるんですよね。

イマムラ
どういう山が好きですか?

桜花さん
2タイプあって。老若男女登れるいろいろなルートがあって、いろいろな登り方ができる山が好きですね。例えば高尾山とかはわかりやすいですよね。ケーブルカーもあって色々な登り方ができる山ですね。
もう1個のパターンは鳳凰三山とか。アクセスも容易じゃない大自然ですよね。3日とかかけて頑張って登るような山も好きです。
もう1個のパターンは鳳凰三山とか。アクセスも容易じゃない大自然ですよね。3日とかかけて頑張って登るような山も好きです。

イマムラ
桜花さんが個人的に好きな山ってどこですか?

桜花さん
1つ目は初めて山小屋泊をした燕岳ですかね。北アルプスにあるんですけど。そこに燕山荘という山小屋があって、そこのご主人が、みんなが夜ご飯を食べたあとにホルンを吹いてくれるんです!

イマムラ
へぇ~。

桜花さん
こんな山の上でホルン聞けるんだ!と思いましたね。異世界じゃないですけど、いつもとは本当に違う感覚がありましたね。
日本にもこんなところあるんだって思いましたね。
日本にもこんなところあるんだって思いましたね。


イマムラ
富士山の山小屋で働いてたんですよね?

桜花さん
そうですね!
2016年に37日間働いてました!
2016年に37日間働いてました!

イマムラ
37日間も!

桜花さん
前から山小屋で働いてみたいって思っていたんです。
それで「今年なら行けるかも」っていうタイミングでマネージャーさんに聞いたら「いいよ」って言ってくれたので、行きました!
それで「今年なら行けるかも」っていうタイミングでマネージャーさんに聞いたら「いいよ」って言ってくれたので、行きました!

イマムラ
住み込みってことですよね?

桜花さん
そうですね!ちょうど3,100mのところの山小屋です。そこは宿泊者さん用の山小屋なんですけど、そこで毎日掃除とか食事の用意とかしてました。
毎日玉ねぎを30個ぐらい切ってましたね。途中「玉ねぎ切るのが遅すぎる」って言って怒られたりして、玉ねぎ切っている涙に紛れて泣きました(笑)。
毎日玉ねぎを30個ぐらい切ってましたね。途中「玉ねぎ切るのが遅すぎる」って言って怒られたりして、玉ねぎ切っている涙に紛れて泣きました(笑)。

イマムラ
なかなか大変ですねぇ。思い出深いエピソードとかありますか?

桜花さん
ちょっと帰りたいって思ったときでも、朝には雲海の間からご来光が見えるんですよね。そういうときには来てよかったぁ~って思いますね。
ここに来ないと体験できなかったことがたくさんありました。
ここに来ないと体験できなかったことがたくさんありました。

イマムラ
下山したときはどんな感じでしたか?

桜花さん
ちょっと寂しかったですね。でも富士山の新しい魅力を知れたし、富士山をもっと身近に感じられるようになりましたね。


イマムラ
温泉ソムリエの資格も持ってらっしゃるんですよね?

桜花さん
はい、持ってます!

イマムラ
山登りに温泉に、あとラーメンも好きって伺ったんですけど。

桜花さん
ラーメン好きです!あと手芸もしゅげー好きですね。

イマムラ
油断していた(笑)。結構ハマり症ですよね?

桜花さん
そうですね~。探求心とか好奇心が強いんだと思います!一個好きなことを見つけると、どんどん知りたくなっていくんです!

イマムラ
桜花さんは芸人さんとしての活動も山登りの活動もされていて、ご自身でも発信をされていると思うんですけど、そういった桜花さんの活動のテーマってなんですか?

桜花さん
テーマは…「楽しく生活する!」ですね!一度きりの人生じゃないですか。好きなことをやって、毎日を楽しく過ごせたらいいなと思いますし、それを発信した結果、楽しいなって思ってもらえたら嬉しいですね。

イマムラ
なるほど。そういうシンプルなところが一番重要かもしれないですね。
取材・文:イマムラケンタ()