対談企画偏愛女子

偏愛女子達に対談してもらってわかった 「2つの愛の形」

熱狂する人々の姿を伝えるExtroom Magazine。今回はグルメ系の女性発信者5人を集めて対談してもらいました。それぞれのフィールドと活動、そして対象への愛の形について語りあってもらい、見えてきたのは偏愛の2つの形でした。
イチノミヤ
イチノミヤ
今日はお集まりいただきありがとうございます。初対面の方もいらっしゃると思うので、順番に自己紹介をお願いします。では、森本さんから。
森本さん
森本さん
ラーメン女史の森本聡子です。

森本聡子 年間600杯ラーメン女子。女子のためのラーメンイベント「ラーメン女子博」プロデューサー。近著に「東京ラーメンコレクション 」 (昭文社)。 森本さんの記事はこちら

森本さん
森本さん
こっちは私のお友達のなおちゃんです。なおちゃんちょっと人見知りなんで紹介しておきます。
なおさん
なおさん
よろしくお願いします。
森本さん
森本さん
ラーメンを大盛りで3杯連続で食べられる、さらに丼ものも美味しそうだったら食べられるみたいな人です。
なおさん
なおさん
ただ大食いファイターではないです!
森本さん
森本さん
唯一勝てるのは、なおちゃんより早く食べられることくらい。麺リフトが特徴的なインスタグラムをやってるんですけど…麺リフトってわかります?
さと2さん
さと2さん
わかります、わかります。

麺リフト:ラーメンの麺を持ち上げる行為、及びその状態で撮影された写真。

森本さん
森本さん
私は年間600杯くらいを16年食べてます。よろしくおねがいします。
一同
すご~い。
森本さん
森本さん
ハイ次、なおちゃん。
なおさん
なおさん
えっ、どうしたらいい??

なお 本業はブレーダー。Instagramで麺リフトが特徴的なラーメン写真を多く発信している。

森本さん
森本さん
なおちゃんは、自分の職業と好きなラーメンとか話せばいいと思うよ。
イチノミヤ
イチノミヤ
保護者みたいですね。
なおさん
なおさん
職業は美容師で好きなラーメンは塩ですかね。つけ麺はあんまり好きじゃないです。スープが飲みたい。
森本さん
森本さん
そうだ、なおちゃんはKKなんだよね。
イチノミヤ
イチノミヤ
なんですか、KKって?
森本さん
森本さん
あっ、ラーメン界では「完食・完飲」のことをKKっていうんですけど。
さと2さん
さと2さん
KKって(笑)。
森本さん
森本さん
1食3杯を食べきるっていう。
一同
すごぉ~い!(2回目)
森本さん
森本さん
多分ラーメンに適している身体なんだと思います。
なおさん
なおさん
一応どのジャンルも食べます。けど塩が好き。
棚ログさん
棚ログさん
私はカレーやラーメンみたいな特定のジャンルじゃなくて、いろんなものに手を出していて。

棚ログ 学生時代にカフェの情報発信をするメディア「カフェログ」を立ち上げ、自身もカレー、居酒屋などグルメ分野の発信を続ける。最近は餃子にハマっており「水餃子少年」に改名。棚ログさんの記事はこちら

棚ログさん
棚ログさん
昔は「棚橋の食べログ」で棚ログっていうのを始めて。パンケーキから入ってカフェにいって、カフェログっていうメディアを始めたんです。

そこから派生して、社会人になってからカフェにも行けなくなったので、今はカレーと餃子と居酒屋さんの3つにフォーカスしてます。好きだったっていうのもあるんですけど、需要が結構あるなって思って。
さと2さん
さと2さん
そういう視点なんですね。
森本さん
森本さん
需要あるっ!
棚ログさん
棚ログさん
SNSが面白いというのが最初にあって、特に食のマーケティングとか楽しそうだなと思ってやってます。

ちなみに最近は水餃子にハマってます。
森本さん
森本さん
需要があるからですか?
棚ログさん
棚ログさん
需要があるのそうですけど、テーマとして面白いなと思って。実はロシアにも餃子があって。
さと2さん
さと2さん
ペリメニ!!めっちゃ好きです!
棚ログさん
棚ログさん
そう、ペリメニ!かわいいんですよ!

あとは居酒屋さんは雰囲気とかが好きで毎日行ってます。
森本さん
森本さん
お酒は何を飲むんですか?
棚ログさん
棚ログさん
日本酒とかそのお店のおすすめを飲んでます。でもご飯がメインですね。
カリー子さん
カリー子さん
一人で飲むんですか?
棚ログさん
棚ログさん
そうですね。いつも一人で行ってます。
森本さん
森本さん
なんか似てる(笑)。
棚ログさん
棚ログさん
そうなんですか?
森本さん
森本さん
私の場合は厄介なことにラーメン食べたあとスナックに行っちゃうんですよ。スナックすごい好きなので。そういうふざけた生活をしているんですけど(笑)。
イチノミヤ
イチノミヤ
最近は「棚ログ_恵比寿」でめっちゃ調べてますよ。
棚ログさん
棚ログさん
ありがとうございます(笑)。
森本さん
森本さん
なんですか、それ?
棚ログさん
棚ログさん
インスタで最近、棚ログ_〇〇(駅名)みたいなハッシュタグをいろんなアカウントを横断してつけてて、それで検索できるようにしてるんです。
森本さん
森本さん
確かに。インスタってカテゴリーごとにアカウント作るから、自分が昔行ったお店とか探しづらいですよね!それはいいアイデアだわ。
カリー子さん
カリー子さん
印度カリー子といいます(笑)。
森本さん
森本さん
印度カリー子さんっ!
さと2さん
さと2さん
やばい人みたいになってる(笑)。
一同
(笑)。

印度カリー子 現役の大学生。毎日自作のインドカレーとレシピを発信をしている。日本の食卓でのインドカレーの普及をテーマに自ら開発したスパイスキットを販売中。 インドカリー子さんの記事はこちら

カリー子さん
カリー子さん
私はあまり食べ歩かないんです。たまに外でも食べるんですけど、基本は家でずっとインドカレーを作ってます。

メインはレシピを書いたり、作ったことない人に作る魅力を伝えたいので、カレーやスパイスを広めることをしてます。最近はスパイスキットを作って売ったりしてます。
森本さん
森本さん
それはウェブでやってるんですか?
カリー子さん
カリー子さん
ウェブでもやってますし、百貨店さんとかにも置いてもらってます。
森本さん
森本さん
やっぱりお店でカレー食べたりしたらわかるんですか?あ、あのスパイス入ってるな、みたいな感じで。
カリー子さん
カリー子さん
わかりますね。特にそれが自分が今まで知らなかった組み合わせとかだと自分で真似してみたりします。そういうのも面白いですよね。
なおさん
なおさん
でもそれはわかる気がする。ラーメンもカレーに近いところがあるかもしれない。このスープにこの麺合うんだ、とか考えるのが面白い。
カリー子さん
カリー子さん
そう、やっぱり考えるのが面白いんですよね。
森本さん
森本さん
考えずに食べると同じところに行っちゃうのよね。「またここでいいや」ってなっちゃう。
カリー子さん
カリー子さん
そうなんですよね。食事ってエネルギーを摂取するために食べている人と、自分の哲学とか思考のために食べてる人がいると思います。多分私達は後者なんです。
イチノミヤ
イチノミヤ
さと2さんは最近、インドにいましたよね。
さと2さん
さと2さん
そうですね。1月1日から1週間くらいインドに行ってたんですけど。

さと2(さとつー) 管理栄養士資格を持つエンジニア。週に8回カレーを食べながら、Instagramでカレーの写真を発信している。

さと2さん
さと2さん
ずっと食ヲタみたいな感じで、管理栄養士の資格も取ったりしたんですけど。

あるとき、カレーが究極体だってことに気付いて。カレーが人間の精神の最後の究極体なのかなと。だから私はカレーは概念的なものだと思っていて。
一同
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さと2さん
さと2さん
例えば、麻婆豆腐もカレーだと思うんですよ。
一同
??????
森本さん
森本さん
麻婆豆腐がカレー説はどこから来てるんですか?
さと2さん
さと2さん
プロセス、要素はカレーと同じで、さらに精神もカレーと同じだと思っていて。
森本さん
森本さん
なるほど? 思想的な話?
さと2さん
さと2さん
そう、思想的なところがカレーだなって思うんです。インドの人も、いろんなものをごった煮にしてカレーというものを作っていたわけですけど。

インドの人はカレーを「カレー」という名前で認識しているわけではなくて。そういう意味では、麻婆豆腐もごった煮の炒め料理だから、カレーだと思います。
森本さん
森本さん
なるほどぉ。ラーメン界も最近「スパイス」っていう単語を結構聞くようになっていて。

西葛西にある「卍力(まんりき)」っていうラーメン屋さんがスパイスラーメンを作っているんですど。
さと2さん
さと2さん
西葛西(笑)。
カリー子さん
カリー子さん
インド人街ですよね。
森本さん
森本さん
そうなの!?
カリー子さん
カリー子さん
インド人とかスリランカ人とか多いんですよ。
森本さん
森本さん
やっぱりそうなんだ!それでそういうラーメン系を極めた人たちが「最後に行き着くところはスパイスしかない!」とか言ってて。
カリー子さん
カリー子さん
やっぱり!
森本さん
森本さん
魚介も動物も作り尽くした、みたいな人がみんな「スパイスだっ!」って言い出したのが去年ぐらいですよね。

だから、もしかしたらこれから増えていくのかもしれない。
イチノミヤ
イチノミヤ
最終的にはみんなスパイスにたどり着くのかぁ…。
イチノミヤ
イチノミヤ
とりあえず皆さん自己紹介を振ると自分のジャンルの布教をし始めるっていうのはよくわかりました(笑)。
一同
確かに(笑)。
イチノミヤ
イチノミヤ
みなさんがそこまで自分のジャンルにのめり込む理由ってなんですか?
なおさん
なおさん
ラーメンは面白いですね。肉も食べられるし、野菜も食べられるし。ラーメン一杯でいろんなことを表現できるし体験できる。
カリー子さん
カリー子さん
ラーメンもカレーも、変数が多いというのがあると思います。いろんな組み合わせの中で、到底自分が生きている間にたどり着けない完成形みたいなものがわからなくて、どこまでも掘っていっちゃう。
森本さん
森本さん
極めたいんだけど、どれだけ食べても底が見えない、極めきらないところが面白いって感じなんですかね。
カリー子さん
カリー子さん
そうかも知れないです。
森本さん
森本さん
だとするなら、私は全然違うところに動機があって。多分棚ログさんと少し似ているんですけど、ラーメンのことなら聞かれたこと全部に答えたいんですよ。
さと2さん
さと2さん
へぇ~。
森本さん
森本さん
全国を回り始めたのも、聞かれたことに答えられないことが嫌で。誰かに伝えたいっていう気持ちが強いのかなって思いました。だからラーメン屋になりたいと思ったことはないんですよね。
カリー子さん
カリー子さん
確かに私も散々「カレー屋にならないか」って言わるんですけど、そういったことには全く興味がなくて。勉強するためにお店に食べに行くことはあっても、結局自分で作りたいんですよね。
森本さん
森本さん
そうなんですよね。だから多分、自分で究極の一皿を極めたい職人型と、私みたいに「伝えたい」っていう方向に分かれるのかなぁって思いました。
さと2さん
さと2さん
確かに私もどっちかと言えば究極の一皿というか、自分の中で極めることを楽しんでいるタイプだと思います。
森本さん
森本さん
やっぱり。だから私の場合は、まずいラーメン屋を見つけるとすごい嬉しいんですよ。面白いじゃないですか。
さと2さん
さと2さん
それは「まずかった」って発信したいんですか?
森本さん
森本さん
いやもちろんまずかったなんて書かないんですけど、地元の人と話しているときに「あそこどうですか?まずいですよね!」っていうコミュニケーションが面白いんですよね。
さと2さん
さと2さん
なるほどぉ~。
イチノミヤ
イチノミヤ
自分のために食べているさと2さんとかなおさんとかは、それでも発信はされているじゃないですか。それはどうしてなんですか?
さと2さん
さと2さん
私は上司に発信しろって言われたんですよ。
一同
え~。
さと2さん
さと2さん
「それだけ食べてるなら発信したほうがいいよ」って言われたのでやってます(笑)。昔はブログもやってたんですけど、やめちゃいました。
なおさん
なおさん
自分用のメモですよね。
カリー子さん
カリー子さん
確かに私もレシピを発信してはいるんですけど、それは最初は覚書だったんです。最近は「作れるよっ」ってお知らせするために続けていて、なんとなく毎日やっていたら作れそうな気がしてくるじゃないですか。そういう立ち位置ですね。
棚ログさん
棚ログさん
私はやっぱり森本さんと似てますね。「食をPRする」じゃないですけど、まとまった発信をしていきたい気持ちが強いと思います。
イチノミヤ
イチノミヤ
面白いですね。極め方も、発信することに面白さを感じるタイプとひたすら自分で極めるタイプがいるのかもしれないですね。

文:イマムラケンタ()

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