こんにちは。
みなさん、どんな遊び方してますか?大人になると、食事をしたりお酒を飲んだりなんて付き合い方が多くなってしまいがちですが、大人も全力で遊んでいけない理由などありません!
と、思わせてくれる、もう10年以上ひたすらボードゲームで遊んでいるボードゲームブロガーのふうかさんを今回は取材しました。
今、世の中は空前のボードゲームブーム。長くボードゲームと親しんできたふうかさんに、ボードゲームのあれこれをたっぷり聞いてきました。
イマムラ
本日はよろしくおねがいします。いきなりですが、ふうかさんって何者なんですか?
ふうかさん
いきなりですね(笑)。ただのボードゲーム好きです。
イマムラ
ご職業は?
ふうかさん
うーん、ネオニートです(笑)。
イマムラ
(マジかよ) ほぼ毎日ブログを書かれてますよね?
ふうかさん
そうですね。
イマムラ
ちょっと追いきれてないんですけど、この更新ペースはいつからなんですか?
ふうかさん
時期としては、ボードゲームにハマったのとブログを始めたのはほぼ同時期で、そのころからこのペースですね。途中、反抗期はありましたけど(笑)。
イマムラ
えっ、ちなみにブログはいつから書かれているんですか???
ふうかさん
2006年9月分からですかね。
イマムラ
えっえっ、つまりもう12年くらい毎日ボードゲームのことをブログに書いているんですか???
ふうかさん
そういうことになりますね(笑)。
イマムラ
(ちょっと今日はいつにもまして強烈だなっ) 活動としてはブログやSNSでの発信が主なんですか?
ふうかさん
そうですね。というか、活動という意味では、ひたすらボードゲームで遊んでいるだけですね(笑)。
あとはボードゲームのイベントへ行ったり、ゲームマーケットというイベントで発表される新作の審査員もやらせていただいてます。
あとはボードゲームのイベントへ行ったり、ゲームマーケットというイベントで発表される新作の審査員もやらせていただいてます。
イマムラ
つまりボードゲームで遊んでいるだけなんですか?
ふうかさん
そうですね(笑)。
イマムラ
筋金入りですね。さっき新作ボードゲームっていう言葉が出てきましけど、ボードゲームの新作って、そんなにあるんですか?
ふうかさん
あります。日本だけで年間1,000本、世界でも同じくらいかそれ以上作られるんですね。
イマムラ
1,000本???新作がですか???
ふうかさん
そうです(笑)。日本ってもともと同人文化がありますけど、その流れの中にボードゲームもあるんですよ。
つまり自分でゲームを考えて、デザインをして、ボードゲームを作るっていう文化が昔からあります。
つまり自分でゲームを考えて、デザインをして、ボードゲームを作るっていう文化が昔からあります。
イマムラ
そんな文化が…。ちなみに年間でどれくらいの種類を遊んでるんですか?
ふうかさん
まず、毎日ブログは書いているので、輸入ゲームを350個程度はやってますよね。
イマムラ
「まず」で出てくる数字がエグい
ふうかさん
そしてさっきも言いました通りゲームマーケット大賞の審査員もやっているので、審査するゲームも遊ぶ必要があります。
イマムラ
そっちのゲームはいわゆる同人とか自主制作が多いんですか?
ふうかさん
はい。流通しているものもありますが、そのイベントで発表されたものがほとんどですね。それが、自分が遊んでいる輸入ゲームとは別に300~500タイトルくらいだと思います。
イマムラ
年間1,000タイトルくらいやってそうですね。
イマムラ
そもそもなんでそんなにボードゲーム好きになっちゃったんですか?
ふうかさん
以前会社員だったときに、身体を壊してしまい家から出れなくなってしまったんです。
イマムラ
あらら
ふうかさん
それでずっと家に引きこもっていたのもあり、何か楽しみがあったほうがいいだろうってことで、もともとボードゲーム好きだった主人が「これ、やってみる?」って誘ってくれたんです。
それが忘れもしない、「モンスターメーカー」というゲームですね。
それが忘れもしない、「モンスターメーカー」というゲームですね。
イマムラ
最初はご主人の影響だったんですか。
ふうかさん
私はもともと、トランプすらやらない人だったんですよ。
昔は結構リア充でおしゃれと車に忙しかったので(笑)。
昔は結構リア充でおしゃれと車に忙しかったので(笑)。
イマムラ
そうだったんですかっ!
ふうかさん
ただ、そこからドハマリしたんですよ。
それで主人に「教えた責任をとって、ゲームに付き合え!」と言って徹夜で遊んでもらって、彼はそのまま仕事に行ったりしてましたね(笑)。
それで主人に「教えた責任をとって、ゲームに付き合え!」と言って徹夜で遊んでもらって、彼はそのまま仕事に行ったりしてましたね(笑)。
イマムラ
ご主人としては、元気づけるつもりが、効きすぎちゃったわけですね(笑)。
ふうかさん
そうですね。彼にとってみればそこから、家に帰ってくると「これやろ~」って私が箱を持って待ってる生活が始まるんです(笑)。
そして毎日新しいボードゲームの入ったダンボールが届く。
そして毎日新しいボードゲームの入ったダンボールが届く。
イマムラ
極端っ!
ふうかさん
ただそれだけたくさんボードゲームをやっていると、以前やったゲームのことは忘れてしまうじゃないですか。
なので記録をしておこう、ということでブログを始めるんです。
なので記録をしておこう、ということでブログを始めるんです。
イマムラ
なるほど、納得です。
ふうかさん
始めた当初は当時の2ちゃんねるとかにさらされて、結構辛辣なコメントとかも来ましたね~。
イマムラ
あらら
ふうかさん
あとは先輩方に「ブログ書いてるのに、このゲームも知らないの?」みたいに煽られたり(笑)。
私がボードゲームやり始める、はるか前に出たゲームなんて知るわけないだろっ!って思いましたね。
私がボードゲームやり始める、はるか前に出たゲームなんて知るわけないだろっ!って思いましたね。
イマムラ
そりゃそうだ。
ふうかさん
でも私は結構負けず嫌いな性格で、そういう風に言われると「ナニクソ~!」となって古いゲームをガーーーってやりまくって、それもブログに書いたりという感じで走り続けていたら12年も経ってしまいました(笑)。
イマムラ
凄まじい。
イマムラ
さっき毎日ボードゲームが家に届くって言ってましたけど。
ふうかさん
はい。
イマムラ
それから12年、いまご自宅にはどれくらいのボードゲームがあるんですか???
ふうかさん
家には200個くらいしか置けないんですよ。
イマムラ
200個「しか」って…十分多いと思いますよ(笑)。
ふうかさん
いえいえ。だから物置を借りたんです。
イマムラ
へっ???
ふうかさん
物置を借りて家のボードゲームをそっちに移したら、家はスペースが空くので「なんだ、まだ余裕あるじゃん」となります。
イマムラ
いや、なりませんよ。
ふうかさん
それでまた家がボードゲームで溢れかえったら倉庫に移すじゃないですか。
イマムラ
はぁ
ふうかさん
そんなこんなで、いま物置を4基借りてます。
イマムラ
4基!?物置をですか?
ふうかさん
テレビCMで「100人乗っても大丈夫!」ってやってるじゃないですか?あれを4つ借りてます(笑)。
イマムラ
マジですかぁ…。ちなみにそれは全部合わせると、どれくらいの数に…
ふうかさん
わかりません!数年前に3,000を超えてからは数えるのをやめました。
イマムラ
出たよ数えるのやめるタイプ。
ふうかさん
ただ最近は貯めておかないで手放したりしてます。私が個人で死蔵させておくより、他の人に遊んでもらったほうがいいですから。
イマムラ
あ、そうなんですか
ふうかさん
ボードゲームって、絶版になって手に入らないタイトルもたくさんあるんです。
遊びたくてもそもそも手に入らないのでコレクションしておくんですけど、今はボードゲームブームの波もあって昔の作品が綺麗になって再販されることも結構多いんです。
遊びたくてもそもそも手に入らないのでコレクションしておくんですけど、今はボードゲームブームの波もあって昔の作品が綺麗になって再販されることも結構多いんです。
イマムラ
なるほど、それは確かに物置4つも納得?いやそんなこともないか。。。
イマムラ
ブログはひたすらボードゲームの紹介ですよね。
ふうかさん
そうですね。でもイベントや書籍の紹介もしていますよ。
イマムラ
ここまで徹底してボードゲームだけを発信している方ってそんなにいないと思うんですが。
ふうかさん
そうですねぇ。最近ようやく発信している人が増えてきましたね。ただ、絶対に増えたほうがいいんですよ。
イマムラ
というのは?
ふうかさん
私のブログは「プレイ日記」という形に拘っていて、つまり批評でもレビューでもないんです。
私には私の好みがありますし、私が面白いと思ったゲームと他の人が面白いと思うゲームはもちろん違いますから、ブログには私の感想を書いているだけなんですね。
私には私の好みがありますし、私が面白いと思ったゲームと他の人が面白いと思うゲームはもちろん違いますから、ブログには私の感想を書いているだけなんですね。
イマムラ
ふむふむ。
ふうかさん
なので、1つのゲームに対してみんながコメントしたほうが良いんですよ。自分の好みはこうだ!っていう人がたくさんいてくれたほうが良い。1人の意見によって市場が左右されるのは怖いことだと思いますから。
イマムラ
なるほど。たくさんの人が自分の好きを発信したほうがいいんですね。
イマムラ
ボードゲームの魅力ってどんなところだと思いますか?
ふうかさん
人間、大人になるとモノを考えなくなると思うんですよ。大抵のことは経験して知っていますし、仕事も覚えてしまえば考えることは少ないじゃないですか。そしてだんだん余計なことを考えなくなる。
イマムラ
ありますねぇ。子供の頃と比べて単調というか、惰性というか。
ふうかさん
ただそんな大人でもゲームをやっていると、やはりすごく考えるんですよ。ゲームをやっている間はそれに夢中でいられるんです。
イマムラ
子供に戻る瞬間なんですかね。
ふうかさん
それもありますね。なにより1つのことに集中してたくさん考えているのは楽しいです。
イマムラ
いいですねぇ~
ふうかさん
あとは西洋的なアートワークですね。日本は漫画やアニメの文化がありますから、おもちゃのアートってどうしてもそっち寄りの物が多いんですけど、ボードゲームの本場はドイツなんです。
だから輸入物のボードゲームのアートは西洋的というか、例えば絵画調の物もたくさんありますね。
だから輸入物のボードゲームのアートは西洋的というか、例えば絵画調の物もたくさんありますね。
イマムラ
たしかに日本とはちょっと違った雰囲気ですよね。
ふうかさん
魅力という意味でいうと、大事なこととして「ボードゲームは1人ではできない」っていうのはありますよね。みんなでゲームを囲んでやるから楽しいんです。
そこから会話も生まれるから、もっと色んな場面で気軽に色んなボードゲームやってほしいですね。
そこから会話も生まれるから、もっと色んな場面で気軽に色んなボードゲームやってほしいですね。
イマムラ
なるほど!人が集まった場面でコミュニケーションのきっかけにボードゲームを使うことも出来るんですね。
ふうかさん
例えばこのゲーム。「髑髏と薔薇 (ドクロとバラ)」っていう名前なんですけど、これは飲み会に最適ですね。
イマムラ
おぉ~。どんなゲームなんですか。
ふうかさん
すごく簡単ですよ。みんなが自分のコースターを持っていて裏にはドクロかバラが書かれています。それを順番に1枚ずつ置いていくんです。
自分の番で置くかわりに「4枚でチャレンジ!」とか言って、自分で宣言した枚数のバラをめくることが出来たら勝ちなんですけど、これの面白いところは、チャレンジするときには必ず自分のコースターを全部開いてからじゃないと他の人のを開くことが出来ないんです。
自分の番で置くかわりに「4枚でチャレンジ!」とか言って、自分で宣言した枚数のバラをめくることが出来たら勝ちなんですけど、これの面白いところは、チャレンジするときには必ず自分のコースターを全部開いてからじゃないと他の人のを開くことが出来ないんです。
イマムラ
ふむふむ
ふうかさん
だからチャレンジしたい場合は自分の中にドクロは入れておけない。誰かがチャレンジを宣言したら、それよりも多い枚数を宣言することでチャレンジ権を奪い取る事ができます。
イマムラ
なるほど。あえて少ない枚数でチャレンジを宣言して他の人を誘い出して、実は自分の中にドクロが入っているとかもできるんですね。
ふうかさん
そうなんですよ。「こいつはチャレンジを宣言したから安全だろう」と思ってめくりに行くと、ドクロが入っているとか。
そういう読み合いがあるんですけど、飲み会の場面で勢いに任せて盛り上がるのがより楽しいです!
そういう読み合いがあるんですけど、飲み会の場面で勢いに任せて盛り上がるのがより楽しいです!
イマムラ
そういうボードゲームの使い方も楽しそうですね!
イマムラ
ちなみにふうかさんの好みでいうと、どんなゲームが好きなんですか?
ふうかさん
そうですねぇ~。いくつかありますがこれかな。世間の評判はイマイチなんですけど、私が愛しているゲーム。
その1つがこちら!ズーロレットです。
その1つがこちら!ズーロレットです。
ふうかさん
動物を手に入れて、自分の動物園を作るんです。タイルを引いて動物をトラックに乗せて、自分の動物園に迎えるんです。
1つの檻を一種類の動物で埋めることができると得点とお金がもらえます。お金を使って動物園を増設したり出来るんです。
最後に1番よい動物園を作った人、つまり得点が高かった人が勝ち!
1つの檻を一種類の動物で埋めることができると得点とお金がもらえます。お金を使って動物園を増設したり出来るんです。
最後に1番よい動物園を作った人、つまり得点が高かった人が勝ち!
イマムラ
おぉ~面白そう。
ふうかさん
これが地味なんですよねぇ~(笑)。
イマムラ
あ~(笑)。ちなみにこのゲームの推しポイントはどこなんですか?
ふうかさん
これの推しポイントはズバリ、このパンダですね!(キリッ
可愛いじゃないですか。こういうのいいですよね(笑)。
可愛いじゃないですか。こういうのいいですよね(笑)。
イマムラ
なるほど(笑)。結構ほんわかしたテーマですよね、このゲーム。
ふうかさん
そう思うじゃないですか。動物園を作るほんわかテーマなのに、結構内容はシビアなんです。
必要のない動物をお金で放出したり、余った動物は減点になったりして。このゲームの作者はわりとハードな内容のゲームを作る作家さんなんです。
必要のない動物をお金で放出したり、余った動物は減点になったりして。このゲームの作者はわりとハードな内容のゲームを作る作家さんなんです。
イマムラ
奥が深い。
イマムラ
僕、もう結構ボードゲームへの興味がむくむくと湧いてきているんですけど、ボードゲームって1人じゃできないじゃないですか?
友達とか集めてやるのもちょっと考えてしまいますし、興味があってもきっかけがない人って多いと思うんですよ。そういう人ってどうしたらいいですか?
友達とか集めてやるのもちょっと考えてしまいますし、興味があってもきっかけがない人って多いと思うんですよ。そういう人ってどうしたらいいですか?
ふうかさん
コロコロ堂(今回の取材地)へどうぞ!
イマムラ
あ~なるほど!
ふうかさん
ここはボードゲームカフェなんですけど、店員さんがおすすめゲームとかルールを丁寧に教えてくれますし、何よりいつも人がいます。
イマムラ
それは大きいですね。
ふうかさん
ボードゲームをやるときに不幸が起きる場面というのがあって、それは初心者と熟練者が一緒になっちゃったときなんですね。熟練者はより難しくてプレイ時間の長いゲームをじっくり楽しみたい時が多め。
ちょっとボードゲームに興味がある人は15分くらいのを体験してみたい。そういう人たちがテーブルで出会ってしまうと不幸が生まれるんです。
ちょっとボードゲームに興味がある人は15分くらいのを体験してみたい。そういう人たちがテーブルで出会ってしまうと不幸が生まれるんです。
イマムラ
難しいですね。
ふうかさん
こういったボードゲームカフェは、店員さんがそのへんを考慮してうまいことマッチングしてくれるので、初心者でも安心してゲームを楽しむことが出来るっていうのもオススメの理由ですね。
イマムラ
ボードゲーム業界で変えていきたいことってありますか?
ふうかさん
女子増えろっ!
イマムラ
な、なるほどぉ~…