こんにちは、エクストボーイです。
最近グルメ系エクストルーマーにばかり取材して、いろんな美味しいお店に行ってるせいでグルメ度と体重が上昇中です。財布は寂しくなっています。
さて今回はショコラコーディネーターの市川歩美さんを取材しました。深く濃厚なチョコの世界を極めた市川さんから繰り出される名言の数々をお届けします。多分また太る。

エクストボーイ
ショコラコーディネーターってどんなお仕事なんですか?

市川さん
チョコレートに関する記事の執筆、取材、メディア出演とか、あとはお店や企業へのアドバイザリーなども行っています。

エクストボーイ
取材にあたり市川さんのことを色々勉強したんですが、もともとは放送局で働いてたんですよね?

市川さん
そうなんですよ。時系列順に行くと、大学を卒業して新卒で名古屋のCBCという会社に就職したんです。なんでCBCに就職したかっていうと、またちょっと話が長くなるんですけど。
中部日本放送(CBC): 愛知県名古屋市に本社を置く。中部日本放送(CBC)は1951年に民放では日本初のラジオ放送を開始した老舗放送局。1956年にテレビ事業を開始し、CBCラジオはラジオ事業部の通称だった。後にラジオ事業を分社化、現在は株式会社CBCラジオとして運営されている。

エクストボーイ
なんでCBCにしたんですか?

市川さん
清志郎さんに会いたかったんです!


エクストボーイ
忌野清志郎さんですか?RCサクセションの

市川さん
そう!清志郎さんのことは、ちょっと普通じゃないくらい好きで、ファンとしてでなく、絶対に「市川歩美」として会いたかったんです。
それでどうやったら会えるのかと日々真剣に考え続けていたら、ある時聞いたラジオに清志郎さんが生放送で出ていて、「そうか、ラジオ局で働けば清志郎さんに会えるんだ」と思ったのがきっかけでした。
それでどうやったら会えるのかと日々真剣に考え続けていたら、ある時聞いたラジオに清志郎さんが生放送で出ていて、「そうか、ラジオ局で働けば清志郎さんに会えるんだ」と思ったのがきっかけでした。
忌野清志郎 (1951-2009): 70~80年代のロックシーンを牽引したカリスマ的ロックミュージシャン。RCサクセションのボーカル。ザ・キング・オブ・ロック。

市川さん
清志郎さんのことならチョコと同じくらい喋れますよ!

エクストボーイ
えぇ… 今日はチョコの話の方が聞きたいんですけど…。
ラジオ局時代はどんなお仕事されてたんですか?
ラジオ局時代はどんなお仕事されてたんですか?

市川さん
入社してからはラジオ広告の営業アシスタントを3年くらいしてました。でもこの部署にいるままでは清志郎さんに会えない?と気づき始めたところで、チャンスがあって制作関連に移ることができ、ディレクターになったんです。念願叶って、清志郎さんは何度も私の番組に出演してくれました。

エクストボーイ
す、すごい。。。とてつもないパッションですね。

市川さん
CBCのあとは東京FMのお仕事を手伝ったりNHKのデジタルラジオで番組を作っていました。

エクストボーイ
チョコレートが出てきませんけども

市川さん
出てこないでしょ?それは、実は私のキャリアは2層になっていて、1層がその放送局のキャリアで、もう1層がチョコレートのキャリアだからです。

エクストボーイ
チョコレートの物語はどこから始まるんですか?

市川さん
1番古い記憶は5歳くらいだと思うんですけど。

エクストボーイ
5歳。。。

市川さん
最初の記憶が「おじいちゃん、チョコ美味しいねっ!」みたいな嬉しさいっぱいの風景なんですね。
たぶんおじいちゃんがチョコが好きで、板チョコみたいなのをくれてたんです。
たぶんおじいちゃんがチョコが好きで、板チョコみたいなのをくれてたんです。

エクストボーイ
(ヴェルタースオリジナル…)

市川さん
その後の記憶が、お母さんがカーラーを入れておくような化粧箱みたいなのをもらってその中にチョコをたくさん入れて眺めてる記憶なんですよ。
たぶん集めてたんでしょうね。箱を開けては「いっぱいあるぅ」って、喜ぶみたいな(笑)。
たぶん集めてたんでしょうね。箱を開けては「いっぱいあるぅ」って、喜ぶみたいな(笑)。


エクストボーイ
チョコをコレクションして愛でてたんですね(笑)。

市川さん
そうそう、1個食べて「美味しい〜」ってやって蓋して、たまに開けて「まだこんなにあるっ!」みたいなことを一日に何度もやってたような気がしますね。

エクストボーイ
子供の頃からなかなかの偏愛っぷりですね~

市川さん
でしょ?だからたぶん小さい頃からチョコはめちゃくちゃ好きだったんですよね。
それから、父親が外国航路の船長だったので、海外のお土産をたくさん買ってきてくれたんですよ。外国のチョコをもらって、包み紙が珍しくてとっておいたりして。
それから、父親が外国航路の船長だったので、海外のお土産をたくさん買ってきてくれたんですよ。外国のチョコをもらって、包み紙が珍しくてとっておいたりして。

エクストボーイ
チョコに恵まれた環境で育ったような感じですね。

市川さん
ところで、ハイクラウンってわかりますか?

エクストボーイ
クラウン?車ですか?

市川さん
違う違う(笑)。 ハイクラウンっていう、当時は「ハイカラ」な感じのチョコレートがあったんです。
ハイクラウンチョコレート: 1964年に森永製菓が発売したチョコレート。タバコの箱のようなボックス型のパッケージと高級チョコ路線でヒット。
Taichiro Morinaga(タイチロウモリナガの大丸神戸店がオープンしました。ハイクラウンがずらり! pic.twitter.com/EQr1PLBol7
— Ayumi(ショコラコーディネーター® ) (@ayumisroom)

市川さん
タバコの箱みたいなパッケージを集めてたんですよ。あとはチョコレートについてくるカードがきれいで集めて眺めたりしてましたね。 並べて遊んだりしてたんです。ハイクラウンは最近リバイバルしてますよ。

エクストボーイ
その頃からちょっとコレクターっぽいですね。 学生時代はどうだったんですか?

市川さん
大学生の頃に女の子バンドをやってたんですけど、必ずチョコレートを持っていってました。
その頃は家にチョコ、バッグにチョコ、好きな食べものはミスタードーナツの「チョコファッション」とロッテの「チョコパイ」みたいな感じで。
その頃は家にチョコ、バッグにチョコ、好きな食べものはミスタードーナツの「チョコファッション」とロッテの「チョコパイ」みたいな感じで。

エクストボーイ
チョコまみれの生活ですね。

市川さん
ミスドの「チョコファッション」が好きで、どうしてもチョコファッションをもっと知りたくて、あとはたくさん食べたくて(笑)、ミスドでバイトしたこともあります。

エクストボーイ
振り切ってますねぇ~

市川さん
ゴディバが好きでゴディバでもバイトしてるんです。好きになると、ちょっと先に行きたくなるというか。
いやちょっとじゃないですね(笑)。かなり先に行きたくなって振り切っちゃうんですよ(笑)。
いやちょっとじゃないですね(笑)。かなり先に行きたくなって振り切っちゃうんですよ(笑)。

エクストボーイ
ですね(笑)。

市川さん
女の子バンドだったから、練習の後、みんなでよくミスドへ行ったんです。店員さんと仲良くなって「いいですね~こんなところで働けて」とか言ってたら「ここで働いたら休憩時間にドーナツ食べられますよ?」ってこっそり教えてくれて。
「ま、まじですか、、」となって即バイト検討、と(笑)。
「ま、まじですか、、」となって即バイト検討、と(笑)。

エクストボーイ
(笑)。

市川さん
さらに、当時「チョコファジシェイク」っていうドリンクもあってそれも大好きだったので、「チョコファジシェイクは休憩に飲めるんですか???」と尋ねると、「チョコファジシェイクは飲めないけどホットチョコレートはOK」と聞いたので、早速面接受けてバイトをはじめてからは、2時間に1回の休憩に「チョコファッション」と「ホットチョコレート」ばっかりでした(笑)。


エクストボーイ
徹底してるなぁ~。どんな店員だったんですか?

市川さん
それまでは「チョコファッション」をたくさん食べて幸せになっていたわけなんですけど、今度はアルバイトとして、作ることに携わる立場にもなったわけです。

エクストボーイ
ふむ

市川さん
それでチョコを、多めにディップするっていうことをやっていて。
お店によってはチョコが少ないところがあってそういうの見るとイラッとしてたんです(笑)。だから愛を込めて、チョコをしっかり付けて出してました。できたての「チョコファッション」って、びっくりするほど美味しいんですよ。
お店によってはチョコが少ないところがあってそういうの見るとイラッとしてたんです(笑)。だから愛を込めて、チョコをしっかり付けて出してました。できたての「チョコファッション」って、びっくりするほど美味しいんですよ。

エクストボーイ
ゴディバもそのあとに?

市川さん
そう、ゴディバも同じような感じです。バレンタイン時期にアルバイトを募集するんですね。今はわかりませんが、当時友だちから「知ってる?ゴディバのバイトって、バレンタインが終わったら、チョコレートをもらえるみたいだよ」ってこっそり教えてもらって。
またまた「まじですかーーー、、」となって、ゴディバファンだったから「じゃあ行きます」ってすぐバイトに応募したら受かって(笑)。
またまた「まじですかーーー、、」となって、ゴディバファンだったから「じゃあ行きます」ってすぐバイトに応募したら受かって(笑)。

エクストボーイ
さっきとまるっきり同じパターンですね。

市川さん
下心が見えないようにチョコマニアであることは隠して。ゴディバの社員さんは本当に親切で素敵で、当時はご褒美に、と本当にチョコレートをプレゼントしていただきました。
憧れのゴディバのチョコをみんなでお疲れさま、って分けて持って帰って「わぁ~~こんなにあるぅ~~!幸せ~~」って子供の時みたいに喜んでました(笑)。ますますゴディバファンになって、幸せすぎて2回もアルバイトでお世話になりました。
憧れのゴディバのチョコをみんなでお疲れさま、って分けて持って帰って「わぁ~~こんなにあるぅ~~!幸せ~~」って子供の時みたいに喜んでました(笑)。ますますゴディバファンになって、幸せすぎて2回もアルバイトでお世話になりました。

エクストボーイ
そういうのは強かなんですね。

市川さん
その時一緒にバイトしていた子が、「マツコの知らない世界」に出てる私を見て「えっ、あの時の歩美ちゃんだよね、歩美ちゃんってこんな人だったの!?」って、凄いびっくりしたメールをくれました(笑)。

エクストボーイ
下心がバレましたね(笑)。

市川さん
CBCで働いてるときもチョコ好きのアナウンサーと画策して「番組でお菓子のコーナーを作ったらチョコ食べにいけるよね?」ってお菓子のコーナー作ったりしてましたね(笑)。

エクストボーイ
清志郎に会いたくてラジオで働いたり、チョコファッションが食べたくてミスドでバイトしたり、チョコが食べたくてお菓子のコーナーを作ったり。

市川さん
言われてみれば、ホントそうですね(笑) 。だいたい強い下心があって仕事してますね(笑)。


エクストボーイ
仕事が放送局からチョコレートに変わるのはいつなんですか?

市川さん
放送局の仕事をしつつ、2003年からブログを始めたんですよ。チョコレートのこと書いてたんですけど、その頃テレビ局の人もネットで人を探すようになってきていて、私のブログがヒットしたんでしょうね。

エクストボーイ
2003年ってなかなかのインターネット黎明期ですね。

市川さん
テレビ東京の方から、テレビチャンピオンに出てくださいとか、NHKのディレクターさんからメールでご相談があったりしましたよ。
ペンネームでしたから、私がNHK放送センターの13階にいるとも知らず(笑)。
ペンネームでしたから、私がNHK放送センターの13階にいるとも知らず(笑)。

エクストボーイ
ブログがきっかけになっていろんな取材がくるようになったんですね。

市川さん
そう。NHKのときも雑誌の記事は書いてました。あとそれより前に、ホームページ・ビルダーっていうのがあって。

エクストボーイ
知ってます知ってます、ホームページ・ビルダー!
ホームページ・ビルダー: 株式会社ジャストシステムが開発・販売しているWebサイト制作ツール。「コードが書けなくてもホームページが作れる」ソフトの代表格で、初心者向けのサービスなどが乏しいインターネット黎明期のWebを支えた。

市川さん
知ってますか!私早い時期から大っきいMacを持っててホームページ・ビルダーでホームページを作ってたんです。そこにお菓子のこととかチョコのこととか書いてて。
ブログが出てきたころに、じゃあチョコレートのことだけ切り出してブログに書こうと思って始めたんですよね。
ブログが出てきたころに、じゃあチョコレートのことだけ切り出してブログに書こうと思って始めたんですよね。

エクストボーイ
かなり早い時期からネットユーザーだったんですね。

市川さん
そうですね。かなり。局を辞めた頃は別の仕事をやろうと思ってて、それも上手くいってたんですけど、だんだんチョコの仕事が増えてきて、チョコの仕事がほぼ全てになって今に至ります(笑)。


エクストボーイ
無粋な質問かもですが、なんでそんなにチョコレート好きなんですか?

市川さん
う~ん。なんでですかね? 清志郎さんもそうなんですけど、なんか超越して好きすぎて「なんで好きなの?」って聞かれても答えられないんですよね。全てが好きというか。

エクストボーイ
全てが好き

市川さん
私、思うんですけど、言葉にぱっと出来て好きなことって、「条件が好き」なんじゃないかな、と思うことがあるんですよね。
例えば男の子に対して「イケメンでお金持ちでお父さんお母さんいい人だし家も持ってるし」みたいな答えがぱっと出てくる女子とか(笑)、わかりやすいし、もちろん同じ好き、ではあるんですけどね。
例えば男の子に対して「イケメンでお金持ちでお父さんお母さんいい人だし家も持ってるし」みたいな答えがぱっと出てくる女子とか(笑)、わかりやすいし、もちろん同じ好き、ではあるんですけどね。

エクストボーイ
なるほどぉ。

市川さん
だからチョコの何が好きって聞かれてもはっきり答えられないんですよね。強いて言うなら味が好き!
私、飴はあんまり食べないんですよ。だから甘いものが好きって言うよりはチョコの味が好きなんですね。
私、飴はあんまり食べないんですよ。だから甘いものが好きって言うよりはチョコの味が好きなんですね。

エクストボーイ
あ、飴はそんなでもないんだ。

市川さん
柔らかいものの方が昔から好きですね。

エクストボーイ
ビジュアルとか見た目とかってのポイントになってきますか?

市川さん
そう!いいこと言った!見た目も大事!
ここ数年は高級チョコレートのパッケージもヴィジュアルも、ますますオシャレになってるんです。
ここ数年は高級チョコレートのパッケージもヴィジュアルも、ますますオシャレになってるんです。

エクストボーイ
もしかしてチョコってすごく進化してるんですか?


市川さん
してます、してます。味わいも、見た目の可愛さもどんどん進化していて、お店も綺麗になっていてちょっと前までは考えられないようなチョコの世界がありますよ!

エクストボーイ
発信のモチベーションってなんですか?

市川さん
番組作ってたときから「いいものが伝わってない」ことにイライラするんですよ(笑)。
可愛い女の子がいて「彼氏がいない」とかなると「もっと世の中に出て行かなきゃもったいない!」って思ったり(笑)。
可愛い女の子がいて「彼氏がいない」とかなると「もっと世の中に出て行かなきゃもったいない!」って思ったり(笑)。

エクストボーイ
わかりやすい(笑)。

市川さん
チョコレートのお店もビジネスなので、お客さまに買ってもらえることで、次にまた新しいものが作れるわけですからね。美味しさはもちろん、見せ方に工夫しなくては伝わらないですから。
最近はチョコレートの魅力をもっと伝えるための執筆や、アドバイザリーの仕事にも熱が入りますね。
最近はチョコレートの魅力をもっと伝えるための執筆や、アドバイザリーの仕事にも熱が入りますね。